大人になってからでも本を好きになれる【Webライターになって良かったこと】

大人になってからでも本を好きになれる【Webライターになって良かったこと】

Webライターになって良かったこと。

苦手だった読書や敬遠していた本を好きになれたこと。自分なりに、本との向き合い方を見つけられたこと。

私がWebライターになったのは「頭を良くしたいたい」というアホっぽい理由からだ。それまでは仕事で文章を書いたことはなく、文章に関してはズブの素人だった。

私の最終学歴は高校。でも、自分の学歴を恥ずかしいと思ったことはない。相手が立派な大学を出ていても気にせず話すし、気が合えば年代関係なく仲良くなる。性別もほぼ気にしない。

反面、私はもともとコンプレックスが多い人間だ。なかでも「自分の頭が悪いこと」については、結構真剣に悩んでいた。考える力が弱くて、いつも同じ思考の中をぐるぐるしてしまう。

文章を読める人や書ける人は、私にとって羨望の的であり、憧れの対象だ。なぜそんなに読んで書けるのか、まったく理解できなかった。読書家のマネをして本を読んでも、最初の2、3分ですぐに飽きてしまう。目で文字を追うだけになって、内容が入ってこなくなる。

一応断っておくと、こんな私でも興味のある本はすごい勢いで読むし、感動もする。ただ、読みたいと思う本のジャンルが狭すぎるのだ。いわゆる名作や文豪の作品は読んでおきたかったし、考えてもわからないこの世の疑問について、自分なりに学びたかった。

でも、興味を持てない本はいくら読んでも読み進めることができない。本を読む才能のなさに、私は度々がっかりしていた。

で、頭を良くしたい一心でWebライターになったわけだけど、ひたすら文章を書き続けてまる3年。仕事ではまだまだだが、私的な日記ならスラスラ書けるようになったし、本を読むのも面白いと感じるようになってきた。何より、本に対して親しみを抱くようになったのに驚いている。

私がWebライターになってから文章に対する姿勢がどう変わっていったのかをざっくり説明すると、

  • 1年目→ひたすら指示通りに書く日々。文字を読むのが嫌で仕方なかった
  • 2年目→新聞記事の書き写しを始める。文章を上手に書くにはどうすればいいか試行錯誤
  • 3年目→文章術や行動心理学の本を読むようになる。人が「読みたい」と思う文章を意識し始める

最初は言われたとおりに書くのが精一杯。そもそもこの3年間はいつも必死で、何を書いているのかわからなくなることもよくあった。ここ最近になってやっと、一文一文を理解できている自分に気が付いた。官公庁の資料も割と抵抗なく読んでいる。

Webライターになる前は「飽きた。もうダメだ」とすぐに諦めていたから、文章に対する苦手意識が消えないのも当然だろう。Webライターになってからのように、書けなくても読めなくても自分に嫌気がさしても、ひたすら書いて読んでをここまで続けたことはなかった。

結局、何をするにしても、すぐに上達する方法はないということだ。考えてみれば、演劇を志していたときもそうだった。3年間、毎日養成所に通ってひらすら稽古していた。最初の1年は全然できるようにならなくて、2年目で少しは上達したけれどやっぱり思うように自分をコントロールできなくて、3年目でようやく手応えをつかめたのだ。

そういえば、Webライターを始めたときは「3年続けば少しはモノになるかな?」と思っていた。ああ、そうだった。そういえば思ってた、そんなこと。すっかり忘れてた。いくらやっても書けるようにならず、読めるようにもならずで、割と絶望していたけれど、やっと実を結び始めたんだ。うれしい。

ためしににさっき、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」を読んでみたら、一文字も飛ばさずに2時間くらいで読めた。うれしい…。

そもそもライターなんて仕事は、頭が良くて高学歴で、限られた人の職業だと思っていた。それが、クラウドのおかげでこんな私でも何とか文章を書く仕事につけている。何より、文章や本に対して情熱を抱き始めている自分がうれしい。いや、ホント、真面目にそれがうれしい。

私は昔から、何かできるようになるのに年齢は関係ないと思っている派だ。今でもそうなんだけど、年齢を重ねると体力はなくなるし固定観念も出てくるしで、自信をなくすことも多い。でも、とにかく辞めずに続けていれば、光は見えてくるものだ。

ただし、何かを好きになるということは、嫌いになる可能性も秘めているということ。それはちょっと怖いなぁ、嫌だなぁと思う。まぁ、しょうがないのかな…。だって、にんげんだもの。

逆に、そうやって喧嘩したり仲直りしたりしながらじゃないと、成長しないのかもな。

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