文章の執筆時間を短くする具体的な方法【書く前の準備が重要】

文章の執筆時間を短くする具体的な方法【書く前の準備が重要】

2018年11月のサグーワークス・プラチナライター限定イベントでパネラー登壇したときに、「どうしたら文章を書く時間が短くなるか」という質問を受けました。

そのときに具体的なお話ができなかったので、パソコンの前で悩む時間が短くなるような書き方のコツを解説していきます。

文章が書けないのは準備が足りていないから

文章が書けないのは単純に書く前の準備が足りていないからではないでしょうか。

Webライティングの場合、記事のテーマやキーワード、想定読者などをもらいますよね。書き方のマニュアルが細かく提示されていたとしても、ざっくりとした構成案があったとしても、準備しないと私は書けません。それどころか、細かい構成も練れません。

テーマやキーワードだけだと、調べる範囲が多すぎてちょっと混乱しますよね。文章に必要な情報をクライアントからもらえない場合、要望から外れない範囲で具体的な戦略を練っていかないといけません。

重要なのは文章を書くための準備です。具体的に説明していきますね。

文章の書き方のコツは戦略を練ること

実際に私がやっている方法です。下記の2冊に大いに影響されています。

コミックナタリーの編集長だった唐木元さんの著書です。有名な本ですよね。記事の切り口を意識した骨子の作り方とか、細かい文章の書き方とか、かなり参考になります。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ

経営不振に陥っていたUSJを生き返らせた立役者、森岡毅さんの著書です。難しいマーケティング用語が、理論的にわかりやすく説明されています。しかも、すごく想いが熱くて、著者の熱量に引っ張られるように読了しました。今回私が説明する方法は、この本の考え方が基本になっています。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

まずは、文章を書くための戦略を考えていきましょう。目的、目標、戦略、戦術の順に練るのがマーケティングの基本だそうです。

  1. 目的(Object)
  2. 目標(Who)
  3. 戦略(What)
  4. 戦術(How)

マーケティングでは「目的を達成するために、誰に、何を、どのように売るのか」と考えます。化粧品を売る会社なら「売上を上げるため、流行に敏感な女子高生に対して、新作プチプラコスメを、女子高生が集まる人気のセレクトショップで販売する」みたいな感じでしょうか。

「目的、目標、戦略、戦術」をライティングに置き換えると、

  1. 目的→記事の目的
  2. 目標→記事の読者
  3. 戦略→読者に何を伝えるか
  4. 戦術→読者にどう伝えるか

という感じになりますかね。

  • テーマ:文章がスラスラ書けるようになるコツ
  • キーワード:文章、書き方、コツ
  • 読者:初心者Webライター

上記の例で考えていきましょう。

目的:記事の目的

何のために記事を書くのか、記事を掲載する目的は何かをハッキリさせます。ここはクライアント次第になるので、例えば「ブログ集客」とか「文章講座の申し込み」などが該当しますね。

目標:記事の読者


目標とは的のことです。「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 」でわかりやすいたとえが載っていました。

「目的はパリ占領、目標はフランス軍」

パリを占領するためにフランス軍を標的にするという意味です。すごくわかりやすいですよね、このたとえ。

ライティングでいうなら、目標は読者ですね。

今回の例では「『文章、書き方、コツ』というキーワードで検索をかけている初心者Webライター」が目標。

ただ、これだけだと読者像の掘り下げとしては弱いと思います。文章を書く上で一番ネックだなと思ったのは、ここの部分でした。誰に向かって書くのかが曖昧だと、私は本当に筆が進みません。

そんなわけで、クライアントの要望から外れないように注意しながら、自分なりに目標を掘り下げていきます。なるべく考えたいのは下記の3点。

  • 「文章、書き方、コツ」で検索をかけるのはどういう人なのか
  • 読者の深層心理は何か
  • ターゲットのペルソナとは

ポイントは、初心者Webライターが文章の書き方のコツを知りたいのはなぜなのか?というところ。たとえば、読者はただ上手に書きたいだけではなく、早く書けるようになってたくさん稼げるようになりたいと思っている。

「上手に書けるようになる」ことは目的達成のための過程であって、読者の深層心理は「稼げるようになりたい」と設定できます。

クライアントワークでは要注意のペルソナ設定

ペルソナを設定する理由は、誰ともわからない相手にメッセージを伝えるのがすごく難しいと思ったから。

ただ、あまりにも細かく設定しすぎると、クライアントが求めている文章から大きく離れてしまう可能性があります。さじ加減が結構難しいんですよね。

言い方はアレですけど、当たり障りのない文章が求められているのであれば、ペルソナはざっくりと決める、もしくは設定しなくてもいいかもしれません。

ここらへんは、クライアント次第ってところです。

自分が運営しているブログ記事を書くなら、しっかり設定しておいた方がより具体的な記事が書けると思うのでおすすめですけど。

ペルソナは設定しておいた方が、書く内容を厳選しやすく、かゆいところに手が届く文章になると思います。

ちなみに、私がブログを書くときは読者の名前、年齢、性別、住所、学歴、職業、家族構成、収入、平日と休日の過ごし方、使用しているSNSなどなど、細かく設定していきます。

戦略:読者に何を伝えるか

ここは記事のテーマ、記事の切り口ですね。今回の例だと「文章がスラスラ書けるようになるコツ」が該当します。

切り口という言い方は「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング できるビジネスシリーズ」に書いてあった表現です。テーマとは「文章全体で伝えたいこと」。切り口と言い換えると、もっとも伝えたいことは何かをより強調した考え方になる気がして、わかりやすいですよね。

戦術:読者にどう伝えるか


ここまできてやっと文章の構成ですね。戦術は目的を達成するための具体的な方法です。ライティングに置き換えると、具体的にどうやって伝えるのが効果的かを考えます。

「文章講座に申し込んでもらうために、読者の深層心理を踏まえた上でどう伝えるのが効果的なのか?」

例えば、

導入文
・記事の目的を説明

文章をスラスラ書けない原因とは?
・いきなり書こうとしている
・文章を書くための準備が不足している
・情報収集が不十分

文章を書く前に準備をするメリット
・情報収集するポイントが絞れる
・かゆいところに手が届く文章が書けるようになる
・文章を書いている途中で脱線しにくい

文章をスラスラ書けるようになるための手順
・目的、目標、戦略、戦術の順に考える

まとめ
・今回の記事の要点
・文章力が上達すれば稼げる
・さらに詳しく学びたいなら文章講座に申し込んでみて

みたいな感じにできますね。

ここまで考えられれば、情報収集のポイントがわかりますし、書くべき内容さえ集まればあとは文章にまとめていくだけで済みます。

まとめ

ここまで書いておいて何なんですが、私は遅筆です。結構遅いです。だからこそ、文章の構成を考える前に準備が必要なんですよね。

クライアントごとでもらえる情報はさまざまなので、すべての場合においてこのやり方が当てはまるわけではありません。ただ、ここまで準備をすれば文章を書く際の迷いは少なくなってきます。

自分のブログを書くときにも役立つのではないでしょうか。

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