「恋は雨上がりのように」読了&視聴完了。原作押し・ネタバレあり感想。

「恋は雨上がりのように」読了&視聴完了。原作押し・ネタバレあり感想。

ネットの広告でこの作品を見つけてからずっとファンで、ようやくこの間、最終話まで読み終わりました!
原作とアニメでは、方向性は一緒ながらも終わり方に違いがあって、原作ENDはかなり炎上したようですね(苦笑)
個人的には、とっても満足な終わり方で、加えて言うならアニメよりも原作のほうがすごく好きです。

12クールで原作の内容を網羅するのは、まあ、ちょっと無理がありますよね。途中からアニメオリジナルのシーンがたくさん入ってきて、きれいに終わってはいましたけど。

アニメだと、店長があきらに惹かれていく過程は描かれていましたが、恋心を抱くようになる過程までには至らなかったので、原作の良さは若干薄れていたような気がします。漫画で店長が自覚した恋心は、アニメの最後、想像の中で2人が抱き合うシーンに集約されていたのかな?
「あきらの成長」と「店長の文学に向かう情熱の再燃」っていう原作の主題が、アニメ版のほうがより強く出た結果になったのではないかと。

個人的には、店長があきらの恋心に翻弄されながら、どういうふうに気持ちが傾いて気持ちの自覚に至るのか、そこから店長がどう葛藤して彼女を本来いた世界に戻していくのか、その過程がすごく面白かったので、アニメでもそこが観たかったなぁ……。

てか、最終巻に収められる予定の大雪の1日を、平田広明さんの声で聞きたかった(笑)
原作の大雪の1日は、あきらの存在にどんどん惹き込まれていく店長の姿がすごくスリリングでハラハラしました。
心の中で自分に問いかけるセリフがいちいち文学青年で(褒めてます)明治時代の小説に出てくる書生さんみたいだなぁ(笑)

でも、やっぱり、17歳の女子高生と45歳のバツイチ子持ち男性がくっつくっていうのは、まあ、ないですよね。
個人的には、主人公のあきらと店長の2人が大好きなので、カップルになってくれたらすごく嬉しいっていうのはあります。
ただ、この年齢差でカップルになっても、待っているのは世間からの奇異な目だろうから、現時点で2人は絶対に幸せにはなれない。

あきらは陸上への気持ちを持て余すだろうし、店長は少なからずあきらの未来に影響を与えてしまって後悔するかもしれない。この場合の影響って、大人の立場で言えば、良くない意味合いにしかなりません。下手したら、あきらの将来を潰すことにもなりかねないし。

もし、神社へ初詣に行ったあと、2人であの部屋に戻っていたら。

う~ん……(苦笑)
あきらは店長に対して簡単に「家に戻ろう」って言うけど、そのあとどうなってしまうのか、本当の意味ではわかっていなかったように思います。
だからこそ、あそこまでまっすぐでいられるんだろうな。

あ~~~、罪な女の子だ~~!
あなた、一体、店長がどんな気持ちで対峙していたかわかっているのかね?(笑)
あきらに対する恋心がこれ以上膨らまないように、あそこで踏みとどまったんだぞっ!
あきらからもらった手紙を最後まで読めないあたり、店長の想いの深さを感じます。あ~切ない。

原作を「恋愛の話」っていう観点で見れば、まあバッドエンドなのかな。
でも、2人が今後の人生、前を向いて歩いていくには、あの終わり方が最善なんじゃないでしょうかね?そういう意味では、かなりハッピーエンドですよ。お互いがそれぞれの道を再確認できたのだから。

しかも、気持ちを確認しあわなかっただけで、一応両思いにはなってますしね。
陸上に復帰したあきらが店長からプレゼントされた日傘をさすシーンは、まだあきらが店長に恋心を残しているようにも見えるし、大雪の1日を一生忘れないと言った店長があきらのことを遠くから見守っているようにも見える。
どちらにしても、きっとあきらは、これから迷うことなく陸上に向かっていくんだろうな、前を向いて大人になっていくんだろうな、と予感させるようなシーンでした。

あきらは本当に良い恋をしたなぁ。もしかしたら初恋かもしれないその相手があんなにステキな店長で、本当に良かったね!
アニメも面白かったけど、やっぱり原作の終わり方がすごく好きです。
28歳差の恋愛って最初はどうなることかと思ったけれど、この年齢差で許されるギリギリのラインをすごくていねいに描いた作品だと思いました。
そういえばこの作品、みんなことごとく失恋しているのね……。

恋は雨上がりのように(1) (ビッグコミックス)

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